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桂先生
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    どうも奈良です。過去・現在・未来の状況や、その意味はもちろん、前世・カルマ・ソウルメイトに至るまで、西洋占星術を駆使し、お知りになりたいことがらについて、詳細かつ明解にお答えいたします。お相手の生年月日がお分かりにならない場合でも、お尋ねいただいた時点での天体の位置によって、答えをお出しいたします。『いつ』につきましても、正確にお答えいたします。より、明るく楽しい明日のために、星が語ることばをお伝えいたします。

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    「恐ろしいほどよく当たる」とはこのことでしょう。様々な占術をお持ちの先生ですが、その中でも西洋占星術は圧巻です。お悩みの深いところまでズバリ見通され、短い時間で最善のアドバイスをいくつも出してくださいます。また、生年月日などがわからない場合でも、様々な占術から「ここまで的中するのか」と驚きます。 わかりやすく、盛りだくさんの占いをぜひお楽しみください。

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    桂先生 コラム

    2016年のテーマ夏 6月21日から9月22日まで

    2016年、東京の夏至は、満月のもと、火星が、蠍座終盤度数にあって、順行前の、滞留に入るとともに起きる。

    満月下の夏至図は、権威者、国家への影響を意味する太陽と太陽と、金銭、経済、生産、女性、子どもを意味する金星が、社会占星術において、議会、政党、友好国、一般的には、公共投資、集団への関わり、集団の努力、組織、社会的目標、理想、他者との共通のつながり、共通の善、人道主義、普遍的な世界の市民、グローバルな認識、非個人的な愛、利他主義、友情、希望、願望、夢と抱負、所得といったものを支配する11ハウスに入っている。そして、通信関連、情報、噂、若い人、商売、紙幣、証券を意味する水星も11ハウスにあって、2ハウスの木星、5ハウスの土星、8ハウスの海王星とともに、ミュータブル・グランドクロスを形成している。

    社会占星術において、2ハウスは、経済、景気、財政状態、税制、金融政策全般を、5ハウスは、投資、スキャンダル、競技、人口増減、家畜、穀物生産高を、8ハウスは、財源、国債、海外経済を、木星は、権威のある人、年長者、宗教、哲学、法律、困難の緩和を、土星は、義務、常識、規律、重いもの、困難、ブレーキ、老人を、海王星は、目に見えないもの、不決断、不透明、インフレーション、薬品、病院、療養所、隔離、アルコール、麻薬、石油を、それぞれ示している。議会、政党、友好国との関わりから、大規模な経済問題が出現し、それは、多大な影響を及ぼすことになるだろう。

    このホロスコープから見る日本は、対立する力を一つにまとめるにあたって、自力では解決困難な状況に置かれがちである可能性が感じられる。妥協が必要となるだろう。関わる全員が、それぞれに絶対に譲らないと言ってきた何事かを犠牲にしなくてはならない。

    社会占星術において、地殻、気候、国土、野党、治安、災害、歴史的な遺産を意味する4ハウスは、蠍座が支配している。そして、本来の蠍座の支配星である火星が、蠍座終盤度数で逆行している。これは、4ハウスに関連する分野についての、過激な状況を示している。地殻、気候、国土、野党、治安、災害、歴史的な遺産について、武器、機械、パワーのあるもの、アクセル、軍人、火、鉄を意味する火星が、干渉し、大きな影響を与えることになる。この火星は、社会占星術において、学術、研究、宗教、司法、貿易を意味する9ハウスにある天王星と、タイトな150度の位置にある。天王星は、突発性、変化、改革、精密機器、専門技術、科学者、思想家、革命家、地震、ウランを示している。これらの与えるイメージは、有無を言わせぬ力、もしくは、力による脅威である。このホロスコープは、また、連合、連帯、あるいは、国民からの支持に関連する可能性もある。

    2016年4月17日から2016年6月30日までの火星逆行期に、他国を攻撃する国が侵略者となり、最終的には敗者となる。

    サクシーデント・ハウスの、ミュータブル・グランドクロスは、厄介である。伝達不良、誤解、その他、協働にとっての障害が生まれやすい。一方、乙女座の木星は、労働者や労働組合に対する官公庁からの支援が増し、場合によっては賃上げさえもが考えられる。しかし、これはまた、新たな作り話、すなわち、政治指導者たちによる、不正確な疑惑の告発にも関連する。それにはバイアスがかけられており、おそらく、競合する誰かの信用を落とすために、不利な噂を流すのかもしれない。その噂は、後に真実ではないと判明するのだが。この時期は、自分が読んだり聞いたりしたことを鵜呑みにはできない。信じ込む前に、本当は一体何が起こっているのか、なぜ彼らは私が事実を見たり聞いたりすることを望まないのか、と、自問すべきである。

    土星が海王星に対する二度目のスクエア形成に入り、2016年6月18日から2016年6月30日までの期間、火星が蠍座23度で滞留から順行に転じるとともに、夏は緊張度を高めていく。世界各国の指導者間に広がる不信感は非常に強い。また、政界の候補者が互いに投げつける不信の念と個人攻撃も激化するだろう。

    金融市場も混乱し、苛立った動きを見せやすい2016年5月27日から2016年8月3日までの期間、東京始原図の、冥王星・金星・太陽・水星と、火星のスクエアに対して、トラッジットで滞留する火星がT字クロスを形成するにつれて、特に、日本経済全体の変動が大きく、株価や為替の変化が激しくなる。これは、金市場にも強い影響を与える。こうした急激な価格変動の底流には、世界の危機防止、金融システムの安全、そして、世界的危機における中央銀行の指導力に対する懸念が存在する。

    政治と金融に対する不安定な状況はすぐには終わらない。2016年7月30日には、天王星は逆行に転じ、2016年8月3日には、火星が再度、射手座にサインインする。前者は金融市場に対するボラティリティと、激しく変化する気候や自然現象の両方に同期する可能性を持つ。これは、強風、台風、地震を象徴する指標である。また、火星の射手座への再度のサインインと、それに続く山羊座へのサインイン(2016年8月3日から2016年11月9日まで)は、中東、特にイスラエルの国家の安全にとっては、特別な警戒を要する。全体に気質が荒くなり、結果的に中東情勢の危機が高まることから、原油価格は激しく変動するだろう。こうした動きは、ロシア、シリア、イランなど、2016年11月初頭の選挙で、アメリカ合衆国の指導者が変わる以前に、この地域における特定の目的を果たしておきたい国の行動に合致するかもしれない。

    2016年8月12日から2016年8月26日まで、気象は季節外れの暑さ、あるいは、寒さ、あるいは、その両方をもたらすだろう。これは、穀物の価格に影響を及ぼす。また、この期間は、さらなる政治的緊張の高まりとも関連するかもしれない。その場合は、中東に、再び焦点が当たるが、必ずしも、その周辺とは限らない。

    2016年8月30日から2016年9月22日までは、水星が逆行に転じる。この時期は、世界にとって、とりわけ困難な期間に思われる。気象状況はまたもや不安定になり、地球上のある地域は過剰な暑さや干ばつに苦しみ、他の地域は、豪雨と洪水に見舞われることになるかもしれない。これらは、いずれも、人間と動物の生命に危機をもたらし、植物界、そして、食糧供給に対する脅威となる。食糧として重要な作物(果物、穀物または野菜類)に甚大な被害が出るかもしれない。こうした脅威は、

    2016年9月27日まで続く危険性がある。

    金星は2016年8月30日から2016年9月23日まで、天秤座にサインインする。その間、木星もまた、天秤座にサインインしている(2016年9月9日から2017年10月10日まで)。投資家心理は、この辺りで変化しがちである。歴史的に見れば、この時期の早い期間は、銀の重要な安値と同期している。また、株式市場は強気となりやすい。

    この夏は、来たるべきアメリカ合衆国大統領選に向けての興奮とともに終わっていく。秋分前後の数日間に行われる世論調査でトップ候補者が変わることはよくあるが、とりわけ、今回のように水星が、この時期に向けて逆行するとなれば、さらにその傾向が強くなるだろう。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/07/02

    2016年の季節的なテーマ 春 3月20日-6月21日

    この時期は、いわば戦争の時、あるいは、それに近い状況となるだろう。そもそも、春分そのものが、戦争を支配する牡羊座に太陽が入ることを意味しているという理由だけではない。
    牡羊座の支配星にして軍神である火星が、火象サインである射手座にあって、地殻、気候、国土、野党、治安、災害、歴史的な遺産を意味する4ハウスにあるのだ。土星もまた、射手座にある。火星と土星が互いに接近する時は、闘争的な感情がその期間を支配する。火星は要求をすぐに通したがり、土星はそれを拒否する。抗いがたい欲動の力が不動の壁に突き当たる。とりわけ、土星が木星にタイトなスクエア(90度)を形成していることを考えると、その結果はフラストレーションである。

     また、火星が射手座に在泊する期間、2016年3月6日から2016年5月27日までは、歴史的に見て、イスラエル国内に脅威が生じたり、近隣国からおびやかされる時期でもある。火星が射手座か山羊座を運行する時には、危機的な出来事がしばしば勃発して、原油価格が非常に激しく変動しやすい状況となり、大幅な上下動を見せることになる。

     この春分図で、日本は、被攻撃者である。他国から行動を要求されるか、または、他国から行動を引き起こされ、他国からの行動要請や行動要求に応じなくてはならない。土星が射手座にある時は、政治的な正しさを推進する強力なプレッシャーが生まれ、それに反する者たちは、おびやかされる。ある意味において、こうした要求は道義的で、また、傲慢でもある。それは、高いモラルを保つための戦いではあるが、同時に、独善的かつ利己的であり、他者の立場を考えたり、理解したりすることなど、全く、ない。これでは緊張を和らげるどころか、現状への、あるいは、他者について、こうあるべきだと考えているのに、そのようになっていないことに対するフラストレーションを増大させるばかりである。

     この季節は、多くの遅れが生じ、期限は守られず、言い訳、偏向、欺瞞が満ちあふれる季節である。こういつた状況は、不誠実な者や、危険な存在だとみなされた者を、告発へと導いていく。全ては、相手方が信頼を裏切ったと、一方の目に映るということに尽きる。その対立は、手に負えなくなるかもしれない。こうした物事は、外交関係を含む可能性がある。あるいは、行政機関の間で、法律に関する対立が起こるのかもしれない。新旧を問わず、法律か、あるいは、正当な権力の行使に関する、大きな食い違いが生じる可能性がある。

     木星が乙女座にあって、経済、景気、財政状態、税制、金融政策全般を示す2ハウスにあり、職務、官僚、軍隊関連、労働、医療、衛生、食糧問題を示す6ハウスの山羊座の冥王星とトライン(120度)であり、これは、労働状況に対する好機を暗示している。ここで再び雇用が伸びるのかもしれない。また、税収による歳入の最高記録更新が発表される可能性もある。だが、木星は同時に土星とスクエアで、財源、国債、海外経済を示す8ハウスの、金星・海王星のコンジャンクション(0度)とは、オポジション(180度)であり、これがTスクエア(三つの感受点が90度ずつの角度でT字状に並んだ状態で、最初のものと、三番目のものはオポジションになっている状態。強い緊張のアスペクト)となる。それを考慮に入れると、対立は記録的な収入をめぐって起きるのかもしれない。例えば、一方の主張を支持するような統計が発表されるが、それは誤解を招くような代物であり、反証をあげられて、まもなく、異なる数字に置き換えられる。巷でも、大言壮語や自慢話、誇張が目立ちそうだ。この季節は、皆が大声でしゃべる。指導者たちは、過度の大胆さを示して、荒っぽい約束を口にするが、その内容は誇れるようなものではない。

     この春、世界の舞台で活躍するプレーヤーたちは、多くの希望を掲げる。
    しかしながら、そのほとんどが、単に、数多くの約束であって、結果的に他者を遠ざける仰々しい脅しに過ぎず、互いへの礼節と敬意に欠けている。国家間においては、それが問題を悪化させ、ひいては、戦争にさえつながっていく。政治家同士であれば、その評判は危機にさらされるかもしれない。

     この春は、2016年3月23日から2016年3月25日、二度目の木星・土星のスクエア、そして、魚座の金星によるTスクエアを伴う月食によって、事実上のスタートを切る。その上、さらに、土星は、ステイショナリー(留。天体が地球からは、軌道上の一点でとどまっているように見える状態)から逆行へに転じようとしている。フラストレーションの高まりのもとで、協調精神の発揮は困難だ。人々は互いに過度に批判的になるだろう。何事も簡単にいかないとでもいうように、全ての物事が遅れるように見える。誰もがミスを犯したくないと思っているにもかかわらず、実際にはミスによって長期の遅延が生じることになる。人々が、互いに対して冷たくなるばかりか、春分前後の四日間は、気温さえもが非常に低くなるかもしれない。この時期は、何かを喪失する感覚やかなしみが生じる危険性がある。政治的に重要な人物が、あるいは、多くの人々に愛されてきた人物が、深刻な病に倒れるのかもしれない。

     4月、深刻な対立と互いの行動に対する厳しい批判が起こり始める。実際、月半ばまでに対立がエスカレートして脅威、ひょっとすると戦争の脅威にまで高まるかもしれない。2016年4月6日から2016年4月22日までの期間は、とりわけ厳しい。一触即発の雰囲気があり、人為的な攻撃、あるいは、自然災害のかたちをとって、人命が危険にさらされるおそれがある。また、特に山火事や火山噴火、火山地帯での地震が起きるとすれば、穀物、あるいは、動物たちが危険にさらされるかもしれない。経済面では、負債に関する敵対的な議論が起きる可能性がある。一部の国の支払いが滞って期限切れとなり、破綻の懸念につながるかもしれない。

     しかしながら、2016年5月3日から2016年5月24日まで、とりわけ、2016年5月3日から2016年5月13日までの期間は、大いなる希望、協調、善意といったものへの可能性が生じてくる。対立するもの同士が相互理解に達する必要があるとするならば、そのための会合を開くタイミングはこの時である。崇高な目標を前進させる多くの事柄が達成される可能性がある。世界の労働市場に関する、心躍るニュースが届けられるか、あるいは、多くの国々に利益をもたらすような通商条約が合意に至るのかもしれない。そうなった場合、2016年5月20日から2016年6月30日までの間に、合意が破棄される可能性が出てくる。たった数日か、数週間前には、前途有望に見えた物事に、今や、正反対の、不信と背信の空気が充満しているように見える。再び、フラストレーションが戻り、それにつれて、国家間、または、異なる政府機関の間に生じた緊張が徐々に高まっていく。これに加えて、中央銀行が、一連の金融引き締め策を提示する可能性もある。あるいは、もっと早めに行動を起こさなかったことを手厳しく批判されるのかもしれない。いずれにせよ、追加的な金融緩和の流れは期待することはできない。この時期は、過去の行為がもたらす予期せぬ結果が現れることになる。さまざまな不満の声が、いたるところに広がっていく。また、新しい法案、あるいは、最高裁判所の判断に対して、大きな反対の声が上がる可能性もある。この期間、あるいは、2016年前半までの期間に合意された貿易協定、あるいは、議会を通過した法案は、すこぶる不人気であり、後に問題となるかもしれない。

     裏切られたという感情は、2016年6月13日から、2016年6月17日までの、前後1週間でピークに達するかもしれない。この期間は、降雨に関する問題、過度の雨量と洪水による被害か、渇水(干ばつ)による危機が懸念される。いずれにせよ、春分図上の、4ハウスの火星は、急激で過激な変化を、地殻、気候、国土、歴史的な遺産に対してもたらすことになるのは間違いない。世界各地で気候に極端な差が出ることになる。また、原油流出事故も起こりやすくなる。

     こうしてみると、2016年春は、素晴らしい希望と約束、特に政治の分野での公約をもたらす季節ではあるが、結果は見るべきものもなく終わっていくのかもしれない。世界の政治、金融、司法界の指導者たちによって、好機が失われる兆しがある。彼らが、この時期に生み出される前向きな提案に対して、素早く行動するならば、話は別なのだが。しかし、彼らの誰もが遅れがちであり、それが、好ましい提案を後退させていくことになる。それは大いなる幻滅であり、世界の大衆は指導者たちに対する信頼を急速に失っていくかもしれない。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/06/09

    2016年の火星逆行期

    2016年は火星逆行期が1回ある。

    4月17日から6月30日まで。射手座8度54分から蠍座23度03分までへの逆行である。

    占星術的には、火星は自主独立と行動を象徴する。
    それは、何か新しい物事を始めたり、先駆者となって道を拓いていきたいという衝動を体現している。
    生来の行動志向派であって精神志向ではない。そのため、性急で直情的な振る舞いがついてまわる。最悪の場合は、好戦的で議論好きとなり、最善の場合は、積極性や勇気として表現される。

     惑星が逆行に転じる時は、その原理が前面に出てくる。しかしこうした原理は、通常、それまでの勢いに基づいて予測される物事の筋道には従わない。ある方向への推進力が存在したところでは、物事は突然ストップするか、反転する可能性さえある。したがって、この時期の前後に開始した活動は停止し、後退するかもしれない。もしくは、取り組みがスタートしてしまった直後に疑念や後悔が頭をもたげて、もう一度初めからやり直したいという願望を引き起こす。

    一般的に火星逆行期は、何か新規の物事、例えば仕事などのスタートにはよい時期ではない。また、喧嘩や論争を始めるのにもよくないタイミングである。たいていは、攻撃を仕掛けたほうが負けることになるからだ。
    当然ながら、戦争を始めたり、他国への軍事行動を開始するのにも最適な時期ではない。

     火星はまた、手術をも支配する。もし可能であれば、火星逆行期に外科手術を受けるのは避けたほうがよい。
    火星は行動的で肉体的な特質を持つため、不注意による事故が原因の怪我、過剰なエクササイズや運動による筋肉(火星)の損傷や骨折、あるいはそれ以上の状況に注目する注意が必要である。スポーツの世界では、有名選手の怪我の増加が注目されるかもしれない。これは特に、2016年に顕著な特徴かもしれない。なぜなら、火星が逆行するのはスポーツのサインである射手座であり、その時、射手座に在泊する土星(骨)と非常に近接しているからである。火星と土星が互いに接近しているという状態は、人々が、疲労困憊するまで過剰にエネルギーを使う、無理をし過ぎる。時期を示唆しており、疲労困憊から怪我につながりやすい。
    その一方で、火星がこれほど突出する時期は、ほとんど超人的とも言えるような妙技が見られる可能性もある。規律のもとによく鍛錬し、適切なペース配分を行った人々によって、運動競技や他の競技、あるいは、冒険の分野での、これまでの記録が更新されるかもしれない。

     この期間は、また、調査、研究活動や修理修繕関連の仕事にもよい時期である。研究者にとって、これは長く厳しい努力の末にやってくる、発見の時となり得る。また、機械技術系のひと、または、その分野の経営者にとっては、大きく受注が増える可能性がある。この期間は、あらゆる機械類や、技術システムがところ構わず、やたらに壊れているように見えるかもしれない。もし、この時期に向かって、手持ちの機械の修繕を必要としているなら、先延ばしせずに、早めにメンテナンスを終えておくほうが賢明だ。さもないと、問題がエスカレートし、メンテナンス費用が、非常に高くつくことになるかもしれない。

     金融市場においては、火星逆行期は、突然のトレンド転換と相関する可能性がある。
    一部の市場は、この時期のかなりの部分で、トレンドに逆らう動きを見せるだろう。ある時は、それは、金相場に見られ、また、ある時は、通貨市場で起き、他の場合には、穀物相場で起こる。

     この時期は、二つの理由から、注目に値する火星逆行期となり得る。
    まず、それが射手座で起こり、しかも同じく射手座に在泊中の土星からそう遠くない位置から始まるということである。これを気象と照らし合わせると、火星と土星の組み合わせは、異常な暑さ、あるいは、寒さを示唆する。しかも、火象サインである射手座で起こることから、通常予測される気温より暑くなるかもしれない。特に、北半球では、春から初夏にかけての時期だけに、あり得ることである。さらに、土星(射手座)・海王星(魚座)のスクエアを考えると、湿気の少ない季節となることが予想される。日照り続きで、農家は干ばつに苦しむかもしれない。

     火星と土星の組み合わせは、また、潜在的な短気さや激情をも示唆している。世界は好戦的な空気に覆われ、激しい衝突と対立の時となるかもしれない。
    したがって、2016年と2018年は、戦争と干ばつの年となる危険性がある。火星の次回の逆行は、2018年6月27日から2018年8月27日まで、水瓶座から山羊座へと逆行する。そして、これが起こるのは、またしても暑い季節であり、2017年12月に山羊座入りする土星の近傍でのことである。

     最後に一つ要点をあげると、火星が蠍座23度台で順行に転じる時、東京奠都図上の牡牛座18度台の金星・太陽、29度台の水星と180度、獅子座24度台の火星・アセンダントと90度の位置にあって、厳しいTスクエアを形成する。これは、日本があらゆる側面において厳しい状況に置かれがちであり、また、それが経済問題として、あるいは、国家の問題として具体化する危険性があることを示唆している。

     火星逆行期について、警告すべきことがあるとすれば、それは「気をつけろ」の一言に尽きる。この時期には、事故や暴力沙汰の潜在的な危険性が飛躍的に高くなる。こうした事柄は、主に短気さや不注意、焦った行動や発作的な憤激、フラストレーション、怒りの感情などが誘因となるが、これらは、特に、職場やスポーツの場で起こりやすい。もし、あなたが経営者である場合、暴力沙汰の経歴や傾向を持つ従業員を、この時期に解雇する必要が生じた場合は、十分な注意が必要である。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/05/09

    2016年の水星逆行期

    2016年は、4回の水星逆行期がある。
    1月5日から1月26日まで、水瓶座1度から山羊座15度までへの逆行。
    4月29日から5月22日まで、牡牛座23度から牡牛座14度までへの逆行。
    8月30日から9月22日まで、乙女座29度から乙女座15度までへの逆行。
    12月19日から2017年1月8日まで、山羊座15度から射手座29度までへの逆行。

    2016年の水星逆行期は、風象サインの星座から始まって地象サインの星座へと後戻りしていく。これは、政治、金融、ビジネスの領域における気運が、実験と新機軸のものごとを試そうという風潮から、もっと実務的で常識的なアプローチへとシフトすることを意味する。各界のリーダーシップに見られた傲慢さは、より謙虚な態度に道を譲り、成功への歴史的な裏づけを持たない、革新的な取り組みに代わって、過去に成功実績のある問題解決法を見いだしたいという欲望が浮上してくる。

    水星逆行が、風象サインから地象サインのにシフトするということは、要するに、抽象的で論理的な思考とコミュニケーションを得意とする風象サインで起きる水星逆行が、太陽の位置と結びついて、宇宙の新たな7年サイクルが始まったことを示唆している。過去7年間になされた実験は、世界が抱える問題に革新的精神と新しい知的概念をもたらそうとする試みだった。今後、人びとは、その同じ知力に加えて、成熟、実務性、経験というアイテムを使えるようになるだろう。これは、過去7年間に生じ、現在も継続する諸問題が、急に改善されるという意味ではない。しかし、より長期的なアプローチが導入され、それが徐々に進展して結果を出していくことには、確実に示している。

    水星逆行期は、金融及び商品相場が、すこぶる煮え切らない動きを示す可能性があることに留意する必要がある。トレンドはしばしば不透明になる。水星逆行期には、経済指標が示す動向と、政府の声明が、多くの場合、相反するからだ。ある経済指標、あるいは、政治的決定が強気を示す一方で、他の発表は弱気を示すということがよく起きる。

    こうした時間帯の初期には、通常、短期的で急激な上下動が価格に起きるため、急騰急落による往復で、損失を被りやすい。逆行中期に入ると、価格変動は、火星、木星、天王星のアスペクトがない限りは、低下傾向を示すが、方向性とトレンドは、まだ、不明瞭かもしれない。

    さらにこの期間中は、相場パターンの分析までもが無効になりやすい。自分が目論む価格目標に届くまで、あるいは、通常のパターンが展開するまで待っていてはいけない。自分にとって有利な動きが失速し始めたなら、即座に手仕舞いする必要がある。特定方向への値動きは、1日から4日の間で終了し、転換する傾向があるからだ。

    水星逆行はまた、人生の他の領域にも影響する。典型的な例を挙げるならば、この期間に合意や協定のまとめに入るのは避けたほうがよい。この時期、人びとは頻繁に考えを変える。ビジネスでは突然のキャンセルなど、めずらしいことではないし、通信回線の混乱もしばしば起きる。すべてのコミュニケーションに気を配る必要がある。自分が何を言っていて、そのことばが本当は何を意味するかに、注意を払う必要がある。自分の心づもりと、反対の行動を、指示を受けた人物がとるというのは、よくあることであり、それは、希望を伝える際の、こちらのミスが原因かもしれないし、あるいは、伝えたことを実行しなかった、相手側のミスかもしれない。自分が伝えたことと、他人が聞き取ったことの一致を確認するために、指示はすべて再確認する必要がある。

    一方、好ましい側面を言うなら、水星が逆行を開始する日の前後4日間は、素晴らしいひらめきが頻繁に舞い降りてくる時期である。いつもより直観がさえることを実感できるだろう。インスピレーションが湧き、直観的になることを楽しむことができる。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/02/16

    2015年の水星逆行期

    2015年の水星逆行は、その全てが風象サインに始まり、風象サインで終わる。風象サインは、非常に超然として理知的な性質を示す。これは、2001年から2002年初頭、2008年にも起きており、株式市場の暴落を伴う経済的、政治的サプライズと同期していた。しかしながら、2015年に起きる水星逆行のうち、2回目以降は、太陽が地象サインに在泊する時にスタートする。地象サインは、非常に実際的な性質を示す。2008年の水星逆行の場合、株式市場の回復が始まる2009年までは、その要素はなかった。水星が風象サイン、太陽が地象サインという組み合わせは、世界の指導者たちが、グローバルな問題に対応するにあたり、情緒(水象サイン)と、抽象的な思考(火象サイン)によるイデオロギーではなく、実質的(地象サイン)で、理性的(風象サイン)なアプローチを選択することを示す。

    地象サインがもたらす、成熟のプロセスは、世界に新たな紛争を生み出すことよりも、長期的な対立が解決へと向かうことを示している考えられる。
    実質的な経験(地象サイン)に立脚することのない純粋思考(風象サイン)は、抽象的、概念的で、理論のみに基づく決定を意味する。それは、耳に心地よく、大いなる希望を人々に抱かせる。しかし、それは、必ずしも期待通りの結果にはならない。その決定が、現実に関与しうるだけの、歴史的な基盤を持つものではないからだ。
    しかし、地象サインの特性が加味されることによって、魅惑的なアイデアに、経験と現実味が加わり、一つに統合されることになる。
    これによって、決定が、長期的な効果を上げていく可能性が高まる。その結果は、怒りや敵意に満ちた、対立的で情緒的な社会政治の風潮が後退し、人々を敵対的な陣営に分裂させることなく問題解決に関与していく、より実務的で理性的な思想が台頭することになる。また、これは、短期的で、その場しのぎの応急策ではなく、長期的で、構造の非効率製の改革に重点を置いた場合、よりよく機能する。

    要するに、2015年の水星逆行は、得意とするエレメントで起きる水星逆行が、太陽の位置と結びつき、宇宙の新たな7年サイクルが始まろうとしているということを示唆している。過去7年間になされた実験は、世界が抱えている問題に対して、革新的な精神と、新たな知的概念をもたらそうとする試みであった。これから、人々は、その知力に、成熟、実務性、経験という要素を加えて用いることができる。これは、過去7年間に生じ、現在も継続している問題が、急激に改善されるという意味ではない。しかし、より長期的なアプローチが導入され、それが徐々に進展し、結果となってもたらされることは確実である。
    水星逆行の期間、金融、商品相場が、煮え切らない動きを示すことがある。水星逆行の期間、経済データが示す動向と、政治的な決定がしばしば相反することになる。

    水星逆行の期間の初期には、通常、価格には、短期間に急激な上下動が起きるため、急騰急落による二重損失を被りやすい。水星逆行の期間の中期には、火星、木星、あるいは、木星、天王星間のアスペクトがない限り、価格変動性は低下傾向を示す。その後、一般的には、市場の価格変動性は低下していくことになるはずだが、水星逆行の期間の後半に、火星、または、天王星を含む複数のアスペクトを生じたり、あるいは、火星か天王星のいずれかが、ステイショナリーから逆行、あるいは、逆行からステイショナリーになるような場合には、価格変動性が大きくなる可能性があるため、本来、見られるはずの価格変動性の低下傾向は無効となることに注意が必要である。

    また、水星逆行の期間は、相場のパターン分析は無効となりやすい。一時的な高騰が頻繁に起き、高騰する場合は急激であるが、長続きはしない。この期間に、通常のパターンが展開するまで待っていてはいけない。有利な動きが失速し始めた場合、即座に、売買関係を終了させる必要がある。特定方向への値動きは、1日から4日で終了し、転換する傾向がある。

    水星逆行の期間、合意や協定を取りまとめることは避けたほうがいい。この時期、人々は、頻繁に考えを変える。ビジネスでは、突然のキャンセルは珍しいことではないし、通信回線の混乱もしばしば起きる。全てのコミュニケーションに注意が必要である。自分が何を言い、そのことばが何を意味するのかについて、注意しなくてはならない。自分が伝えたことと、他人が聞き取ったことの一致を確認することが不可欠である。

    水星逆行の開始の前後4日間は、素晴らしいインスピレーションを得られる時期にあたる。インスピレーションがわいて、直観的になるのは間違いない。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/25

    2015年の季節的なテーマ 秋

     2015年9月23日の秋分図はアストロロジャーにとって心惹かれるものがある。その日に太陽が天秤座入りするだけでなく、月のノースノード(天球上での、太陽の通り道である黄道と、月の通り道である白道の二つの交点のうち、月の昇交点)もまた、天秤座の1度にあって乙女座へのサインインを準備中なのだ(月のノードは逆行する惑星のように黄道帯を逆回りする)。実際、月のノードが分点や至点(カーディナルサインの0度)を越える時は、多くの金融市場及び穀物や通貨のような商品市場において、長期サイクルが完了する強力なシグナルとなり得る潜在性を持つ。これは、約4.5年ごとに起こり、発効には最長でサインインの前後9カ月ほどのオーブを必要とする(多くの場合、ずっと短いが)。したがって、まず指摘するべきは、この時期に4年、あるいは、より長期のサイクルの高値または安値を示現した市場は、長期トレンドのリバーサルが起きやすいということだ。これは、強気から弱気、あるいは、その逆もあり得る。
    トレーダーや投資家はチャートをよく見て、自分のポジションのうちのどれが現在長期サイクルの天井、あるいは、底をつける可能性があるかを調べる必要がある。

    また、この秋分図では、アセンダントサインが魚座であり、魚座の二つの支配星、海王星と木星が、12ハウスと6ハウスでオポジションを形成している。これは、興味深く、かつ、問題のある状況を暗示している。6ハウスには獅子座終盤の火星があり、大吉星木星がその後を追っていることから、6ハウスの分野において、何かよいニュースがあるかもしれない。獅子座の火星は、火のサインの星座に、火の性質を持つ惑星があることを意味する。火星が持つ明暗どちらの表徴をも増幅する可能性があるのだ。明るい面が現れるなら、火星は先駆的で積極的に活動する。暗い面が現れるなら、過剰に攻撃的で頭に血が上りやすくなり、対立や論争、脅迫にまでエスカレートする。結局のところ、火星は戦いの星なのだ。

    獅子座の火星は、大きなエネルギーを持つ。極端に活動的であり、そこからは、この季節、6ハウスが示す、軍事関連、労働、医療という分野が、極端にアクティベートされることが予想される。獅子座の火星には、不注意や傲慢さとして現れるエネルギーも含まれており、それは短気が原因で起きる失敗へと導いていく。焦って結論に飛びついたり、結果を仔細に検討することなく衝動的に行動してはならない時期だ。

    木星が海王星とオポジションであることから、インフレーションが生み出す膨大な利益と、同時にもたらされる、不適切な投資や支出、あるいは、非常に拙い意志決定によって莫大な損失を出したことが明るみに出るといったことが起きるかもしれない。このアスペクトは、また、大きな困惑をもたらすスキャンダルとして表出することもある。この時期は、世界の政治リーダーや宗教指導者たちは、尊大さや傲慢さをできる限り避け、謙虚で思いやりに満ちた態度を前面に出すべき時だ。一方、海王星と木星は重大な原油漏れ、毒ガス、あるいは海洋環境に関わる危機的状況とも同期しやすい。また、虚偽の噂や、他者(他国)による悪事の告発にも関連を持つ。

    この秋分図で、もう一つ興味深い点は、月と冥王星が山羊座に在泊することだ。
    ここから、人種問題と人種間関係の問題が看て取れる。何が起きるのであろうと、それは、全ての人々に対する拘束や機会の抑圧など、自らの過去の行いに対する、国としての罪悪感を喚起するように見える。一部の集団(人種、宗教、国籍その他を代表する)がさまざまな国々によって行われた過去の歴史を俎上にあげる可能性がある。こうした問題を解決するために、各国は自らの過去の行いを再吟味する必要に迫られるだろう。このアスペクトは、性的行為や性的指向に関する過去の行いにも関連する可能性がある。この時期は、過去において、あるいは現在も、少数派の人々を残酷に扱ってきた社会にとっては気まずい季節となるかもしれない。

    この季節は、困難とともに始まるようだ。まず水星が逆行中(9月18日から10月9日まで)で、物事がスムーズに運んだり、期待通りの成果を得るのは極めて望み薄だ。結論に達するまでには、もっと多くの情報を必要とするのだが、時間は差し迫っており、適切な議論もないままに即座の決断が必要となる。その後、火星が乙女座入りし、同じ日に冥王星が順行に転じる(9月25日)。それも火星が土星にスクエアとなるのと同じ日だ。これは強烈かつ危険なシグナルだ。一方は変化を要求し、もう一方は、その要求を拒絶する。この対立は、エスカレートして脅威となり得る。乙女座は労働力を象徴し、土星は政府または経営サイドを意味するため、これはストライキに発展するかもしれない。こうした労働者によるストライキが暴力的なものへと変容する可能性もある。9月28日の月蝕は、燃える火に油を注ぐだろう。

    このような状況は、早急に解決できるものではなさそうだ。火星が海王星にオポジションとなり、太陽が天王星・冥王星に対してTスクエアを形成(10月7日から13日まで)していくにつれて、また別の怒りと告発が爆発する。これは個人的かつ感情的な問題へと発展していくが、また他にも、なんらかの受動攻撃性(怒りを直接的に表現せず、あくまでも自分が攻撃者であると表面的には見えないようなかたちをとって、相手を弱らせるようなやり方をする反抗行動。相手に対しては肯定的な返事をしながら、頼まれた物事を理由をつけてやらない、あるいは、その依頼のために抑鬱状態になるなど、意識・無意識を通して受身的な攻撃を行うこと)を伴うふるまいとしても現れやすい。例えば、一方の側が善意の調停役を名乗って手を差し伸べるが、その後、不品行を理由に悪意をもって相手方を非難するといった具合だ。

     特に争いが金銭をめぐるものであれば、木星と火星が冥王星にトラインを形成(10月12日から18日まで)するにつれて、物事はある程度進展しそうだ。
    これについて思い浮かぶ例としては、他国によるサービスの対価を滞納している誰か、また、どこかの国が、その全額を支払わねばならないとする。ところが彼らは支払えない。そこでこれは人道的問題となる。この手詰まり状態を解決するアイデアが導入される。とはいえ、物事が解決して新たな条件への合意がなされるまでは、人々の苦しみは続くだろう。もし10月中旬から終盤までにこれが解決しなければ、冬が近づくにつれて状況は一気に激化するかもしれない。

    11月中旬を過ぎて海王星が方向転換(11月19日)し、土星と太陽がこれにスクエアを形成(11月29日)すると、新しい懸念、新たな危機が浮上してくる。メディカル・アストロロジーの観点では、これは対処困難なウィルス、または、伝染病と同期する可能性がある。これが起きれば災厄が広く蔓延するおそれがある。しかしこういったタイプのシグナルはすぐには発現しないかもしれない。最長1年ぐらいの潜伏期間があるからだ。また政治的な分野では、この組み合わせはスキャンダルを表すことがある。もしこれが極端な暴露となれば、権力を持つ人々を現在の地位から徐々に引きずり下ろすことになりそうだ。このアスペクトは、ゆうに2016年まで続いていく。不正行為への大がかりな調査が行われ、その結果として明らかになる物事に大衆は動揺するかもしれない。それはある意味で魔女狩りだ。つまり、人々はたとえ動かぬ証拠など何もなくても、そこには何かあるに違いないと確信させられるのだ。疑惑や告発を事実だと証明するのは簡単なことではないが、それにしても話のつじつまが合わない。一連の流れには矛盾が多すぎる。

    同時期にヘリオセントリックの水星が射手座を運行する(11月19日から30日まで)。金融市場は混乱するだろう。貴金属、通貨、そして他の市場に大幅な価格変動が起きそうだ。

    全てが誇張されて見える(11月19日から12月15日まで)。そして金融市場はこの誇張された感覚をそのまま反映する。それはパニックとヒステリーに導くかもしれない。もちろんそうなる必要はないが、それは理解と思いやりの精神が発揮されるならの話だ。また、この時期は気候に関わる懸念が生じるかもしれない。1年のこの時期(11月25日から12月12日まで)に土星と海王星のハードアスペクトが形成される場合、北半球では激しい嵐、猛吹雪、洪水が起きる可能性がある。暴風と猛吹雪はクリスマス近辺に天王星が順行に転じる頃、再び襲ってくる可能性がある。

    荒っぽく奇妙な雰囲気の中で、1年が終わりを告げようとしている。出来事は再び電光石火の素早さで起きてくる。年の初めには世界はそれまでよりずっとよくなったように見えたが、今は、特定の世界的指導者たちに関する何事かが暴露されて、より厚い不信と疑惑の雲に覆われている。世界全体の状況は向上しているのだが、2015年は離婚してから最初に迎える年のようなものだ。離婚にまつわるドラマは確かに終わった。だがそれは、以前より不幸ではないという状況に過ぎない。今は、新たな心配事がある。例えば、いったい誰を信じればいいのか。私たちが2015年を過ぎ越して、2016年に向かう時、人々の人生においては、変容が最大のテーマとなるだろう。2016年に向けた冬至図は、月、木星、そして、水星・冥王星が地のサインのグランドトラインを形成している。
    これは大いに期待できそうだ。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/25

    2015年の金星逆行期

    2015年の金星逆行は7月25日から9月6日までの1回のみである。この時、金星は乙女座0度から獅子座14度まで戻る。

    アストロロジーの研究において、金星は美と財務の安全性とに関連している。
    金星は美とロマンスのサインである天秤座、そして、貯蓄と安全のサインである牡牛座を支配する。社会的な観点からすれば、金星は愛か金銭のどちらかである。
    どのような惑星であれ、逆行期にその惑星が支配する領域で新しくことを起こすのは、一般的に見てあまりよいことではない。
    したがって、通常、この期間に、ビジュアルを大きく変えたり、周りの環境をもっと美しく整えようとして物品を購入したり、サービスを依頼したりしても、あまりよい結果にはならない。より具体的には、ヘアスタイルを大幅に変えたり、顔や身体の他の部分をより魅力的に見せるための美容整形、豊胸手術、唇へのシリコン注入やコラーゲン注射、脂肪吸引などもお勧めできない。それに加えて、住宅の購入、会社の事務機や家具類の大量注文、持ち家や事務所、ビルの大規模な改築も避けたほうがよいだろう。

    この逆行期の初期、7月25日の前後10日間には、多くのひとがロマンティックになる傾向がある。
    心惹かれる人々に会うにはよい時期だと言える。過去の思い出が懐かしく蘇り、また、それに呼応するかのように昔の恋人が再び目の前に現れるかもしれない。
    だが、こういう経験はそう長くは続かない可能性がある。だから、ともに未来を過ごそうとして複雑なしがらみを作ることなく、ただ再会したことをありのままに喜び、楽しかった日々の思い出を語り合うにとどめておくのが、おそらく最善の道となるであろう。

    2015年にこういうことが起こりそうな領域は、仕事に関する分野であろう。
    金星は乙女座で逆行を開始するからだ。したがって、これは、仕事がらみの恋愛体験に関係するかもしれない。ひょっとすると、それは以前一緒に仕事をして楽しかった誰かと、単に再会するという程度のことかもしれないが。

    金融市場においては、この時期は、しばしば、困難で、予測不可能な環境になりやすい。中央銀行が、政策の方向を、緩和的なものから緊縮方向へと、根本的に変更し、その後、再び、元へ戻す、あるいは、その逆に、緊縮方向から緩和的なものへと変更し、その後再び、元へ戻す、こともめずらしくはない。
    したがって、この期間は、上昇、あるいは、下降していたトレンドが、しばしば反転することになる。逆行が乙女座で起きることから、最低賃金の引き上げのように、職場に影響を与える新たな法律の施行があるかもしれない。
    この時期は、他者への奉仕やサービスを提供する立場にある労働者が、賃金の引き上げや金銭的な利益を要求する可能性がある。

    一般的にこの時期は、世界の株価にとって好ましい時期ではない。
    とりわけ、金星逆行期に向かって市場動向が神経質になっている時はなおさらである。
    したがって、トレーダーは、ほとんど全ての金融市場、例えば、通貨、株式、国債などが、7月25日、あるいは、9月6日のそれぞれ前後10日間に大きく反転する可能性を予期してよいだろう。

    株式の場合、逆行開始日の近辺で天井をつけることが多く、順行開始日周辺では底と合致することが多い。だが、これは、明確なルールではない。より注目すべき重要なことは、通貨ペアの価格変動サイクルである18週、あるいは、ハーフサイクルである9週は、逆行開始5と順行開始日を中心に10営業日のうちに反転しやすい傾向を一貫して持つということだ。

    株式市場で言えば、金星のステイショナリーから逆行期は、通貨ペアの価格変動サイクルと68%の相関関係を持ち、12営業5にまで拡大すると、この確率は80%に上がる。
    金星のステイショナリーから順行期は前後9営業日で通貨ペアの価格変動サイクルと71%の相関性を持ち、10営業5では75%となる。

    金星逆行期に関して、もう一つ注目すべきことは、8年ごとに、黄道帯のほとんど同じ位置で逆行・順行することである。
    前回、金星が黄道帯のこの領域を逆行したのは、2007年7月28日から2007年9月9日までのことである。これは、サブフライム・ローン危機が勃発した時期として記憶されているだろう。
    FRBは、当初これをたいした問題ではないと見なし、抑えられると考えた。
    株式市場は2007年10月にトップアウトした。翌2008年1月までに、金融世界はパニックに陥り、短期金利は間もなくゼロへの道を、貯蓄者たちは絶滅危惧種への道を走り始めた。
    その前の逆行は、1999年7月31日から1999年9月11日までで、これはITバブルと通信事業破綻の直前だった。2000年1月に株式市場は天井をつけ、その後、始まった弱気相場は2年以上続いた。

    金星は、8年の間隔の中で、5回逆行し、その全てが黄道帯の異なる位置で起きるのだが、8年目には、再び同じ位置に戻って、同じ逆行シリーズをくり返す。
    それだけではない。もし、天上にそれぞれの逆行位置を結ぶ線を引くことができるならば、これら5つの点の間隔は、互いに72度となり、連続したクインタイル(72度)を形成していることがわかるだろう。
    この5つの点を直線で結んで金星の軌道を描くならば、そこにはほとんど完全な正五角形が浮かび上がる。
    これは、初期文明における女神信仰のシンボルである。
    興味深いことに、キリスト教が出現してからというもの、この太古の女神信仰の宗教的シンボル(ペンタグラム)は、近代に至るまで悪魔の印として再解釈されてきた。
    しかし、これはまさしく宇宙を旅するヴィーナス(金星)の軌道サイクルを象徴するものに他ならない。アストロロジーの観点では、金星とは聖なる女性原理をもっとも明確に体現するものなのだ。

    2015年、金星はほとんどの逆行期間を獅子座で過ごす(乙女座で逆行を開始するが、すぐに獅子座に戻る)。獅子座は、恋愛、ロマンス、子どもたち、そして遊びのサインである。これは、多くのロマンスが生まれ、大衆の注目の的となるようなセレブリティの結婚式を示唆するかもしれない。
    この逆行は非常に重要である。なぜなら、7月2日から10月26日までの期間、金星は木星へのコンジャンクション(0度)と天王星へのトライン(120度)を往復で3回くり返すからだ。それは楽しさと愛の冒険にたっぷりと彩られた季節である。
    しかしながら、金星は同時に土星にも3回スクエア(90度)を形成する。
    したがって、希望と熱中によるのぼせ上がりは、人生の現実と、自分の置かれた環境、とりわけ経済的な事情によって抑制されることになるだろう。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/25

    2015年の季節的なテーマ

    夏 2015年6月22日から2015年9月23日まで

    これは、皮肉めいたことだが、夏至図は、春分図とほとんど同じホイール、すなわち、全てのハウスカスプが同じ星座の同じ度数で始まる。これは、2014年にも見られたことなので、周期的な現象なのかもしれない。

    夏至図も春分図も、アセンダントは牡牛座16度に在泊する東京奠都(1869年5月9日12時15分)の冥王星に近い。
    したがって、2015年3月から9月は、日本のあり方そのものについて、根底からの徹底的な変化が表面化してくるだろう。
    東京奠都図の冥王星が上昇惑星となることは、世界に対して、徹底的で根源的な変化のシグナルを出す予兆だ。

    日本は、一方では、自国を誰も逆らうことのできないカリスマとして知らしめたいと望む。国際社会に対して、これまでとは全く違うアプローチをしようと企図することになる。武力紛争に対して、密かに、しかし、確実に参加しようと試みるだろう。
    もう一方では、カリスマとしての崇敬を受けようと願いながらも、自国の本質や実態について、明示的な態度をとることを拒み極端から極端へとその立ち位置を変化させる。発されるメッセージは、他国にとって非常に抗いがたいものでありながらも、同時にミステリアスであり、自国民にさえ、秘密主義の姿勢を崩さない。

    太陽と火星のコンジャンクションで示された戦いの太鼓は打ち鳴らされる。
    そして、気がつけば、日本は、世界の紛争に知らぬ間に巻き込まれていくかもしれない。火星は2ハウスにあって、12ハウス、7ハウスのハウスカスプの支配星である。
    2ハウスの示す、経済・景気・財政状態・税制・金融政策全般と、12ハウスの示す、妨害・騒乱・テロ・密約・病院・亡命、7ハウスの示す、外交・同盟国・敵対国とが、相互に関連して作用することになるからだ。それでも、日本の指導者の望むことの全ては、極端なまでの秘密主義と、極端から極端へと立ち位置を変えるスタイルに則って実現される、紛争への秘密裡の積極的な関与であるように思われてならない。

    この夏至図では、金星が支配的だ。これ自体は明るい徴候と言える。
    アセンダントを支配する金星は、人気を示す獅子座にあって、木星とコンジャンクションである。しかも、天王星に対してトラインを形成している。月もまた獅子座にあることから、この夏は、華やかな儀式の季節となるだろう。優れた業績の成就をたたえるような集まりや結婚式など、パーティや祝賀会にはとてもよい季節だ。金星は4ハウスに在泊しているが、4ハウスは野党を示す。そのため、世論は、野党に対して好意的に傾きやすい。また、金星は、6ハウスのハウスカスプである天秤座も支配している。4ハウスが示す、地殻・気候・国土・治安・災害・歴史的な遺産といった問題について、6ハウスが示す、職務・官僚・軍隊関連・労働・医療・衛生・食料問題といった分野が関連し、拡大されることになる。この夏至図の金星は、東京奠都図の冥王星とスクエアを形成している。そのために、金星が関連する領域について、深刻な事柄・強制圧力・異常事態・根源的改革・地下資源・原子力・核兵器といった事柄がネガティブなかたちで関わりを持ちやすいことが懸念される。

    この夏至図で興味深いアスペクトを挙げるなら、獅子座29度に在泊する月で、これが、蠍座29度の土星に対してスクエアを形成している。
    また、この獅子座の月に対して、東京奠都図の火星がコンジャンクトしている。
    これは、例えばヒラリー・クリントンのように、誰か蠍座の生まれで政府内に力を持つか、あるいは、公職選挙の候補者である女性を指すのかもしれない。彼女は、公的な立場にある権力者を批判するか、あるいは、彼から批判される。このアスペクトは傷ついた感情を示し、後に、それが堆積して、報復行為として現れることを示唆している(蠍座終盤度数の土星が持つ性質)。

    本格的な夏は、太陽と火星がともに蟹座入り(6月22日から24日まで)し、木星が天王星に対して2度目のトラインを形成して始まる(6月22日)。巷の注目は、経済的な問題に集まるだろう。世界の市場は、米国連邦準備制度理事会と中央銀行による信用拡大、現実には負債拡大だが、それを大いに歓迎するかもしれない。だが、実際のところ、この期間中に金星が逆行に転じることにより、中央銀行からは多くの矛盾したメッセージが出されるはずだ(7月25日から9月6日まで)。

    この夏は、例外的とも言えるほど楽しめるように見えるが、同時に、いくつかの試練ももたらすだろう。7月7日から26日には、太陽、水星、火星が相次いで、分離しつつある天王星・冥王星スクエアとのTスクエアを形成する。軍事的脅威とテロリズムはいまだ世界各地に目立ち、人々の生命は危険にさらされている。大自然の脅威もまた、火山噴火、地震、台風、突風、竜巻といったかたちをとって表出する。事故が増えるだろう。穀物の被害も報告されるかもしれない。

    この時間帯終盤(7月25日から26日まで)、金星と天王星が逆行に転じる。
    これは、人々がいつになく挑戦的で、無分別なふるまいに及びやすいことを示唆している。個人生活であれば、この時期は新しく出会った魅力的な対象との火遊びには楽しいかもしれない。だが、それは、長期のパートナーシップや協調関係にヒビを入れるおそれがある。人々は、まるで興奮と新しい血を追い求めるあまりに、長い間のパートナーや、ともに働いた相手を手放したがっているかのようだ。要人や著名人のパートナーシップや協調関係の解消、別離や離婚の発表があるかもしれない。その陰には、前者に取って代わる新しい相手が存在するだろう。

    土星が順行に転じ(8月2日から6日まで)金星と木星にスクエアになると、社会や政界の雰囲気はシビアに変化する。法改正への取り組みは世界の至るところで猛烈な抵抗に遭うだろう。初めのうちは、誰もが賛成する。その後、誰かが自分の考えを変えるか、文言を変更しようと試み、それがプロジェクトの完遂を危険にさらすことになるかもしれない。歓迎すべき現状打開策として広く支持されていた物事に、突如として不誠実と善意の欠如を通して失敗の危機が訪れる。それは歓喜の源泉となる代わりに多大な失望と化すだろう。ここに道義の問題があることを誰もが知っている。また誰もがその人物のことばは支持を表していたはずだと知っている。一度合意に達した物事を取り消しておいて、尊敬を得られると思ってはならない。よい関係は、互いが善き信頼のもとに行動してこそ築けるものだ。

    8月22日に起きる、太陽・土星のスクエアを過ぎると、大いなる興奮の時が間近に迫ってくる。全体を覆っていた重さは、8月23日から9月18日まで続く楽観と希望に道を譲り、軽快になっていく。実際、この楽観は加速して、またしてもから騒ぎとなる可能性がある。それはおそらく世界の中央銀行によって実施される緩和的金融政策がもたらすものだろう。彼らはただ自分たちの監視のもとでは崩壊など起こさせたくないのだ。仮に崩壊が起きるとするなら、から騒ぎは代わりに、パニックやヒステリーのかたちをとるかもしれない。この時期は個人レベルでは再び愛の季節であり、グローバルレベルでは会議や集会が成功を収める時だ。

    この時間帯の初期には、ヘリオセントリック(通常の地球を中心とした天体配置システム・ジオセントリックではなく、太陽を中心とした天体配置システム)の水星が射手座を運行する(8月23日から9月4日まで)。金融市場、特に貴金属と通貨市場は価格変動が激しくなるだろう。金星は9月6日に順行に転じるが、これは前後2週間の幅をもって、株式市場や他の市場における、現行プライマリー・サイクルの完了と強い相関関係を持っている。9月13日には日蝕も起きる。これらのエネルギーは1週間以内(9月18日)に水星が逆行に転じ、木星が海王星にオポジションを形成すると一気にピークに達し、減衰していく可能性がある。
    また、このアスペクトは、原油価格にも大きな関連性を持っている。しかし、この時期に表出する心理は、主として妄想や錯覚であり、それが徐々に無秩序の混乱へと変容していく。この期間は、不誠実な人間や二枚舌を持つ相手、あるいは、悪意を隠し持っているかもしれない人物との取引に注意を要する時だ。詐欺師には近づかないように用心し、どのような合意事項についても詳細について念入りにチェックする必要がある。さもないと、資金が謎とともに消え去るかもしれない。この時期は涙と深い悲しみ、最初は喜びで始まるのだが、の時となる危険性がある。また、同じエネルギーが自然現象として表出するなら、豪雨となるかもしれない。こうして、2015年の第3四半期が終わっていく。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/25

    蠍座たちの宴

    2012年10月6日から 2014年12月24日まで、土星は蠍座に在泊していました。
    その間、冥王星は山羊座にあって、それは非常に重要な意味を持っていました。

    土星は山羊座の支配星であり、冥王星は蠍座の支配星であり、互いの支配星が入れ替わっている関係、ミューチュアルレセプションという状態が、この期間、形成されていたわけです。

    この間、土星的、山羊座的、冥王星的、蠍座的な事象が非常に顕著でした。
    そして、太陽サイン蠍座の人たちは、土星が蠍座に在泊していた期間、たいへんな重荷を背負っていたわけですが、土星は努力に相応の結果をもたらします。

    逃げずに戦った太陽サイン蠍座にもたらされた賞賛は、常識の範囲内で最大級のものであるのは確実です。
    この期間に私が多大なる関心を抱いた人物で、なおかつ太陽サインが蠍座であったのは以下の人々です。

    悠未ひろ、滝藤賢一、岡田准一、日本エレキテル連合のお二人、松岡修造、桂米朝、小倉優子、スザンヌ、紗栄子、田中将大、福原愛、及川光博、つんく、エフゲニー・プルシェンコ、高嶋政宏、高嶋政伸、蟹江敬三、ドストエフスキー、マツコ・デラックス。

    2014年7月15日から 2015年8月11日までの期間、木星は獅子座に在泊します。
    獅子座は蠍座にとって公的評価を意味する位置にあたります。
    木星が獅子座を通過する期間に、土星に耐えた太陽サイン蠍座は、公的評価を確定させることになります。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/25

    土星 努力に応える星

    先日から、天体の動きが決めるタイムテーブルには、人間の判断や理性などでは、絶対に逆らえないのだと、痛感させられ続けている桂です。

    土星、という天体があります。1土星年は、地球の約29年に相当します。
    1サインに約2年半滞在することになります。
    かつて、天体望遠鏡が発明される以前の人間の世界には、太陽系惑星は、土星までしか存在していませんでした。
    7つの天体、月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星が、天動説世界の主人公たちだったわけです。肉眼で観測できる「限界」が、土星だったのです。

    余談ながら、カルデア人は、7つの天体が、時間を支配すると考えて、その順序を考え、それが、月→火星→水星→木星→金星→土星→太陽→月……と、くり返されたために、カルデア人の規則が、カレンダーになりましたが、それは、また、別のお話。

    現在、土星は、蠍座にあります。
    この土星のおかげで、蠍座は、「重い・遅い・遠い・冷たい・古い」というキーワードによって、「制約」「制限」を受け、「束縛」されている状況です。

    蠍座に太陽がある人だけではなく、蠍座に何かの天体が入っている人は、その天体の示す意味が、それぞれ「重い・遅い・遠い・冷たい・古い」という状態に縛られています。
    例えば、火星が蠍座にある人。火星には、仕事・健康・活力・男性性等の意味があります。比喩的に言えば、火星はアクセルで、土星はブレーキです。仕事・健康・活力・男性性を発揮したいのに、それが、強く「抑圧」され、しかも、逃れることもできない状況になる、ということです。アクセルを踏みながら、ブレーキも踏んでいるような状態で、一歩間違うと、事故につながりかねない状態にあるということです。
    特に、火星は、7天体で宇宙が構成されていた時代には、蠍座の支配星でした。
    蠍座で、非常によく働く天体だけに、「制約」を受けることは、苦手なのです。

    さらに、現在、冥王星が山羊座にあります。冥王星は、現在、蠍座の支配星であり、土星は山羊座の支配星です。二つのサインの間で、それぞれの支配星が入れ替わっている状態を、ミューチュアル・レセプションといい、それぞれのサイン・天体の働きが強化されます。そのために、蠍座・冥王星、山羊座・土星の働きは、「限界」まで「極端に」高められており、蠍座に天体を持つ人を、「圧迫」しているわけです。

    土星は、努力を求めますが、努力の程度に応じた褒賞も用意しています。
    土星が授けるものに、常識の範囲内で想定できる最大限の栄誉、というものがあるのです。蠍座に天体を持つ人は、逃げられない状態だと悲観せず、努力に応じた褒賞があることを信じて、今しばらく、地道な努力の積み重ねを続けていただけたらと願います。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/22

    ミズタクという男

    つい最近、眼鏡のフレームとレンズを褒められて、薄ら笑いを浮かべた千里眼の桂です。
    朝の連続テレビ小説「あまちゃん」
    激しいブームとなっていましたが、なかでも、設定そのものが、他の人物とそもそも違っていたことが初めから気になっていたのが、ミズタクこと水口琢磨。
    何が違っていたかというと、この人はプロフィール紹介に「おとめ座」という表記があったことです。

    「あまちゃん」の登場人物で、生年月日がはっきりしているのは、4人です。
    まず、主人公の天野アキ。彼女は、1991年11月23日生まれ。
    そして、主人公の母、天野春子。彼女は1966年4月12日生まれ。
    さらに、ストーブさんこと足立ヒロシ。彼は1984年7月7日生まれ。

    最後が、問題の水口琢磨。彼は1976年9月23日生まれ。

    主人公のアキが生まれた日は、午前4時35分45秒に、太陽が射手座にサインインしています。
    いま、アキの太陽サインは問題ではありませんから、ここでは論じません。
    問題はミズタクの生まれた日で、この日は、午前6時48分11秒に太陽は天秤座にサインインしています。

    ミズタクのプロフィールが「おとめ座」となっている以上、太陽サインは乙女座でなくてはならず、すなわち、ミズタクは、午前6時48分10秒までに生まれた人物であるということになります。

    1976年9月23日に生まれたミズタクは、 乙女座29度の太陽を持つことになります。
    そして、この条件で考えると、月サインは乙女座の13度から乙女座の17度までの範囲にあり、水星も乙女座28度にあることになります。

    ミズタクは、個人的な天体(月・水星・金星・太陽・火星)のうち、3天体を乙女座に持つ男です。
    しかも、太陽と水星は、ほとんどタイトな0度を形成しているため、本来、乙女座の支配星で、乙女座にあることで非常によく働くはずの水星が、コンバスト(燃焼位:太陽に近づきすぎた天体は太陽の熱と光によって焼かれ、その天体の意味のマイナス面が出る)になってしまっているのです。
    ミズタクを演じている松田龍平さんご自身も、水星がコンバストです。
    視野の狭さをもたらす水星のコンバストですが、異常な集中力は、役柄になりきる能力に容易に転化します。

    過剰に乙女座的で、ロジカルに見えて非論理的なミズタク。
    新たな視点で、お楽しみください。

    千里眼 桂

    投稿日:2016/01/22

    星座図:藤圭子

     千里眼の桂です。
    はじめてのコラム、なにを書こうか迷いましたが……。

     先日、藤圭子さんが亡くなった。
     1951年7月5日生まれ。この日、太陽は毎年、蟹座12度付近にあるが、それ以外にも、火星が蟹座0度、天王星が蟹座9度、月が蟹座15度から27度、水星が蟹座23度。主要10天体のうち5天体が蟹座にある。
    これは、極端に蟹座的である。
    ひとつのサインに天体が集中する状況は、あまり好ましいものではない。
    蟹座に5天体あるということは、水(情緒・感情・感覚)のサインが過剰であるということでもある。蟹座はドメスティックなものを示しているから、確かに、藤圭子は、日本人のメンタリティに直接訴えかける力を持った歌手であったと思われる。
    宇多田ヒカルのデビュー時に、青江三奈のラジオ番組で娘自慢を繰り広げたというエピソードも、蟹座の母性本能の強さからはうなずけるものがある。
    しかし、過剰は極端さであり、極端さは、ユニークさをもたらすが、平穏さを保証しないのも、また、事実である。

     他の天体については、金星が獅子座の27度、木星が牡羊座の12度、土星が乙女座の26度、海王星が天秤座の16度、冥王星が獅子座の18度である。

     カーディナル(活動)サイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座の4つの、それぞれ季節の始まりにあたるサイン)に、主要10天体のうち7天体が位置している。これもまた、過剰であり、藤圭子が、尋常ならざるせっかちな人物であり、行動によってすべてを解決したがるタイプであったことを暗示している。

     通常の太陽占星術では、2013年後半から、蟹座は12年に一度の大幸運期、などと記述されている場合が多い。

     その根拠は、2013年6月26日に、木星が蟹座にサインインしたことである。木星は「膨張、拡大、発展、大きさ、精神性、寛大さ、楽観性、成功、幸運、気楽さ、拡張、おおらかさ、広い場所、高い建物」といったものを示す天体であり、12サインを約12年で一周する。
    そのために、あるサインにとどまる1年間を、そのサインの幸運期と呼ぶのであろうが、本当だろうか。

     木星は、正しいジャッジをもたらす。
    つまり、その人物にとって、まっとうな評価がなされるということだ。
    そして、それは、その時期に先立つ12年を、その人物がどのように過ごしてきたかということを明らかにもする。努力してきた場合は成果がある。持病のある場合は重篤に、不摂生してきた場合は病気になる。

     藤圭子さんが安らかな眠りに就いたと信じたい。

    投稿日:2016/01/20

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